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第15策  水鉄砲の大戦争【氷】 ( No.33 )
日時: 2010/08/07 15:05
名前: 絶櫨 ◆kaIJiHXrg2 (ID: aeLeTDX9)

只今、大神氷サンは大剣3本を盾に水を避け、次々にVIPキャラの鏡の子分たちを蹴散らしている。
知っての事、VIPキャラはアウトは無いため、気絶させるか殺すしかないのだが、ここは学園の中だ、殺しはいけない。
屋上で部長が観戦しながらイスに座って踏ん反り返っていた。
しつこい様だがあえて言おう、全我はお前の奴隷では無いぞ。

「どう?大神ちゃん、VIPに囲まれてるみたいやけど」

「大神さん?次々とナルシスト馬鹿の子分方を蹴散らしてますわ」

その言葉以外に表現方法など皆無、3本の大剣を軽々と振り回し、斬ることなく次々と20名近い勢力を蹴散らしている。
そこを直ぐ横から通常キャラが紛れて近づいていた。
通常キャラは、気絶させてはいけない、水鉄砲でのみ攻撃が有効であり、水鉄砲以外での攻撃は反則だ。

「あれは〜……花多クンですわね」

その花多君はあっさり水鉄砲により撃破。
花多自身、元々このようなことは得意ではない。
運動神経の異常なまでに良い大神の前では他の雑魚と大して違わなかったのだろう。
これは才能の関係上当たり前のことなのだ。
しかし、撃破されたキャラはVIPキャラと同じアウトなしの邪魔キャラとして遊べるから良いのだが……。
ちなみに異音はそれを利用して寝ている。
まったく、ダメなやつだ。

「おお、凄いなぁ。音ちゃんがゲリラ戦の天才の桐嶋クン、待ち伏せしてる所撃ちおったで」

しかし、怖いのはココから、ゲリラ戦は敵と遭遇してからが本番なのだ。
即VIPキャラとなる桐嶋から離れない、離れられないのだ。
ゲリラ戦の手段その1、退路を見越してトラップを仕掛ける。
つまり、足元でピン!と言う感覚があって初めて気が付く。
威嚇射撃をしつつ退路を見越し、トラップを仕掛けることで自爆させる!

『わッ!』

もちろんそこで戦闘が終ったと思った天声からしてはいきなりビックリだ、とっさにスケッチブックを盾にしたから助かった物の、そこに桐嶋の天才的射撃が繰り出され、天声音もアウトとなった。

残り、黒薙童子、大神氷、東京要、有島優奈の計4人。