PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 第33策 無音の銃撃 ( No.75 )
- 日時: 2010/08/29 14:10
- 名前: 絶櫨 ◆kaIJiHXrg2 (ID: NN.yKTYg)
大神の用事がコレでよかった、部長の独断で個人船のみでの犯罪者の乱獲であったなら大神1人では罠に掛り得るからだ。
「居たぞ、このまま斬り倒す!」
童子の乗ったバイクはターゲットを発見し、反対車線へと入り込むと前から走ってくる車のボンネットに前輪を叩きつけると、アクセルを一気に吹かして駆け上り、またもとの車線へと飛び込み、相手の真横を取ったが、相手も負けじと体当たりを試みてくる。
その瞬間、底をバイクが逃走に使うと読んで居かのごとく、道路標識の上から音が飛び降り、音も無く弾丸をそいつの肩目掛けて発砲したのだ。
正にゼロ距離発射でそいつの乗ったバイクはバランスを崩すが、素早く大神が前に出て童子に運転を任せるとそいつの乗ったバイクへと飛び移り、停車させた。
しかし、どうやってサイレンサーも無しに無音で発砲したのやら……。
「無茶するな、天声!」
いや、お前が一番無茶してるよ、大神!
「大神さん、貴方が一番無茶——…」
その言葉は大神のそれ以上言うな、殺すぞ?
とでも言わんばかりの鋭い眼光に阻まれた。
「そういえば、最初のターゲットは如何するんですか? 死体を置きっぱなしにするのはまずいですよ」
「それなら、品川がどうにかするってさ」
ああ、そういえばそのまま置いてきてたな。
この作戦は、ジョーカーの社員を着実に減らす物だ、ジョーカーの社員で無くとも犯罪者を捕まえると言う大義名分があり、その犯罪者もジョーカーの予備軍と見て良い。
更には捕まえた中にジョーカーの社員が居れば直良し、社員の数が着実の減り、弱体化する。
「次の獲物は……」
「爆弾狂、大原 宗谷です、A級賞金首なので大変ですよ」
「OK、童子、乗れ! 天声は部長に報告と、そいつの止血頼む!」
そういって跨ると情報の有った場所へとバイクを走らせた。
PR