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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 第35策 賞金首の乱獲 ( No.77 )
- 日時: 2010/08/29 16:42
- 名前: 絶櫨 ◆kaIJiHXrg2 (ID: NN.yKTYg)
「ジョーカーのネタじゃねぇ、珍しいな、アンタが勘をはずすなんて。らしくないぞ」
神狩は、無防備にも先ほどまで戦闘を行っていた相手の目の前でナイフをしまうと言う武装解除を行った。
これは、とても危険なことだ、この世界では相手の前で一瞬の隙を見せればそれが原因で死ぬ場合が多い。
それをあえて行ったのだ、よほどの馬鹿か、力を持った奴だろうとしかいえない。
しかし、神狩は武器をしまおうと、警戒心を緩める気配は一切無かった。
「じゃあ、何だ? 何のネタがお望みかな?」
「賞金首のリストを売ってくれ、金は……」
神狩は携帯を取り出すと、なにやら手続きを始めた。
それが終わったのか、画面をⅩに見せる。
0が無数に並んでいる、普通ならば頭が混乱しそうになるのだが、Ⅹは一目見ただけでズバリ数値を言い当てた。
「2兆か、まあ良いだろう。どの辺の奴らがいい?」
その質問に対する答えがまたⅩを驚かせた。
「今手配中の奴ら全てだ」
今実行している計画は、超大規模なものだ、そんな地域ごとのものなど役には立たない。
なぜなら、敵も地域ごとではないからだ。
世界規模、それが今の敵であり、今までに無い規模での賞金首の乱獲、つまり戦争を引き起こすのだ。
「そうか、分かった。後で事務所に来い、リストを渡すからトラックでな」
「了解、ありがとよ」
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