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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 第39策 二度目の人生 ( No.87 )
- 日時: 2010/09/10 14:35
- 名前: 絶櫨 ◆kaIJiHXrg2 (ID: NN.yKTYg)
僕たちが……一度死んでいる?
その言葉を聴いた大神は硬直し、童子は記憶を遡りどこで死んだのかを探っていた。
だが、そんなことしても思い出せないのはよく分かっている。
実際に、4歳以降の記憶しか思い出せた経験が無いからだ。
だがそれは、童子が不可能なのではない、人間は不可能なのだ。
「思い出そうとしたって無駄、だって生まれたときには既に殺される予定だったから。ジョーカーの先進組織にね」
それを聞いた大神が混乱し、
「待てよ、だったら何故ここに——…」
「ボクたちがクローンだからですよ、もう既にオリジナルは殺されている」
童子が大神の言葉をさえぎって言いたくも無い正論を吐き出した。
これが、最も正解に近いであろう答えだ。
実際に、姉はクローンを身代わりとして殺していたから、その時に作られた可能性もある。
そんなことを考えていたのを見透かしたかのように、
「それは不正解、正解はクローンが死んだのよ」
そいつは答えと言うものを吐き出す。
こいつは一体、何者なんだ !?
「君……何者?」
「私? ああ、そういえば自己紹介してなかったっけ。私はとある海賊船の船長。……までしか一般人には明かせないんだ、ごめんね」
……答えになってない。
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