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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 第41策 単身で殴り込み ( No.90 )
- 日時: 2010/09/24 16:39
- 名前: 絶櫨 ◆kaIJiHXrg2 (ID: NN.yKTYg)
10分前、童子は家の中を駆け回り、無数の短剣を壁に突き刺して回っていた。
理由は簡単、この漫画のような能力を最大限発揮し、ジョーカーを潰せるだけの力があるかどうかを確かめるのだ。
家の中心に突き刺した短剣に触れると、放電が起きた。
その電撃は剣から剣へと伝い、家を消し飛ばしたのだ。
「……完璧だ、これで全てが終わらせられる」
その言葉を最後に、全員との連絡を絶ったのだ。
理由は簡単、殴り込みだ。
「よぉ、ここのボスはどいつだ? 確保……絞めに来た」
門を突き破り、外壁を駆け上がるとセキュリティシステムへと即到達。
ビル全てのセキュリティを解除し、地の利を完全に消し去って五分へと持ち込む。
後は実力と能力の比べ合いとなり、確実に相手の兵隊を潰しているのだ。
そんな童子の暴れているビルの外から唸りを上げながらフロントガラスを突き破りビルに侵入した柄の悪いバイクに乗った覆面集団が兵隊をいともたやすく蹴散らしながら階段をバイクのまま駆け上がっていった。
そのことは、童子は知らない。
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