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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ドジでヘタレで残念な天才 ( No.98 )
- 日時: 2010/10/20 20:15
- 名前: Neon ◆kaIJiHXrg2 (ID: NN.yKTYg)
ビル内の通路を乾いた足音が響く。
足音の主は小柄去ろうと連想させるその音は屋上へと向っていた。
ゆっくりと、だが確実に。
その後をもう一つの足音がまるで隠れるかのように追っていた。
……会談の曲がり角。
2つの足音が近づく。
そして——片方の追っていた足音が消え、もう片方の足音はまるで水溜りでも踏んだかのような音へと変わった。
「私を殺せる人間なんて、この星には居ないよ」
足音の主が長い髪をいじりながら言い放つと、そのまま屋上へと向う。
到達するまで、約3分。
一方、屋上では互いの隙を見ての硬直状態が続いていた。
このままでは埒が明かない、わざと隙を……見せてみるか……?
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