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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂った学園と傍観者 ( No.1 )
- 日時: 2010/07/27 21:55
- 名前: 梓 ◆817kN1phPw (ID: 8I/v6BBu)
僕はつくずく思うんだ、
この学園は“狂ってる”。
それは最早、何がどう狂ってる、とか言う次元の問題じゃないんだ。
———全てが、全部が、誰もが、必然的に、狂ってるのさ。
でも、その中でも一際目立つ奴らが、この学園にはポツポツいる。
…あぁ、僕の偏見で言っている訳じゃないんだよ?
確かに、僕がただ個人的にそう思っているだけで、君から見ればそうではないかもしれない。
けどね、彼等は根本的なモノが違うんだ。
…うーん、
“狂気”という名の、手放す事の出来ない何かを持ってる———って言えば分る?
つまりは、呪いなんだよ。
彼らは狂気に呪われてる。
———まぁ、それもある意味才能だよね。
ん?
あぁ、自己紹介がまだだったね。
僕は、ただの傍観者。
人間を監視してるのさ———人間という大群の中の一人として。
…そんな目で見ないでくれる?
それが僕であって、僕という存在なんだから。
——え、違う?名前だって?
…僕“自身”に名前なんて無いよ。
だって、本当にただの何処にでもいる人間なんだから。
僕という“人間”の代名詞ならあるけどね。
ああ、固有名詞じゃないよ、あくまで代名詞さ。
何?
僕も十分狂ってる、って?
ハハハ、
君が思うならそうなんじゃない?
『狂ってる』って事の基準なんて、必ずしもあるわけじゃないしね。
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