ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ≠GAME SPACE≠ ( No.1 )
日時: 2010/07/31 14:30
名前: 遊太 (ID: KF4wky37)

【エントリータイム】


東京  秋


都内にある公立高校。

新宮学園高等学校は、今日も普通の学校生活を送っていた。


1−2の生徒である九宮翔太は、一番後ろの席で数学の授業を受けていた。

「暇・・・眠いし・・・・・」

クシャクシャの髪を掻きながら、シャーペンをクルクルと回す。

彼を知らない人間は、最初の第1印象をやる気のない駄目な生徒だと思う。

しかし、翔太はその考えを覆すほどの成績、運動神経の持ち主だ。

成績は学年トップ、運動神経は学年2位という実力を持っている。

「翔太、次は昼飯だけどどうする?」

「ん・・・・?俺は屋上で食うよ。」

翔太の幼稚園からの友人である桝宮小次郎はその言葉を聞くと、首を傾げながら問う。

「お前、いつもどうやって屋上行ってんの?鍵閉まってんじゃん。」

「秘密」

翔太のその言葉と同時にチャイムが鳴る。

そして、翔太は弁当と水筒を持って屋上へと向かった。


*****


翔太は誰も知らない秘密のルートを使い、屋上へとたどり着いた。

「気持ちいーーーぃ!!!!」

背伸びをしながら、その場に寝転がる。

「やばい・・・・眠たくなってきた・・・・・」

翔太は弁当と水筒を脇に置くと、そのまま目を閉じた。




そして、目が覚めたときには________




すでに最悪の事態が起こっていたのだった________