プロローグ夜中の十時。僕は約束を果たすため、ある廃屋に向かっていた。 全ては、居なくなった友との約束のため。——消えていった友との、約束のために。 廃屋に着いたころには、すでに夜中の十一時を過ぎていた。僕の腕に着いた、電波時計がそれを示している。「約束——果たしにきたよ」——全ては、友のために。 全ては、約束のために。「決着を、つけようじゃないか我が友よ」 「そうだね」真夜中の 決戦。 プロローグ END