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Re: 誰も知らない誰かの物語 《お題募集中》 ( No.64 )
日時: 2010/08/28 09:41
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)

「えーっと・・・今回は、第四幕に出てきた男の人について説明しまっす!」

「・・・何で俺たちが・・・・・」

「ま、俺たちと言っても出番少ないけどね〜」

「・・・はぁ・・・・・」

「ではではー、説明へGO!!」

「(毎回こんなノリ・・・・)」



第四幕(おまけ)「最期の涙」


男は誰よりも彼女を愛していた。それ故に、彼女が自分のもとを去った時、その苦しみはどこまでも鋭すぎる刃となって彼を傷つけた。何よりも大切なものを失った男は嘆き、狂い、そしてついには—・・・・。







—気がつけば、そこにいた。


「・・・ここは」


辺りを見渡すと、目に入った黄色の花弁。


「これ、は・・・」


見覚えのある花。いや、見覚えがないはずがない。
だってそれは、彼女が何よりも愛した花。


「何でこの花が・・・というか、ここはどこ何だ?」


浮かぶ疑問は尽きることなどなく、男は困惑気に一面に広がる花畑を眺めた。


「花畑、か・・・。ふっ、もしかしたらここは天国かもしれないな」


そんなことを呟いて、男は自嘲の色をその顔に浮かべた。


「もっとも・・・俺が天国なんてものに行けるはずもないけどな」


神など信じはしない。そして、自分が犯した罪は重すぎる。罪人は地獄へ堕ちると相場は決まっているのだから。


ふと男の脳裏をよぎったのは、哀れな人間の最期。絶望し、嘆き、狂った男の辿った末路。

流れ落ちたアカに、男はきっと安心したのだろう。笑いながら自分を壊していった男は、最期に・・・最期にたった一雫だけ、







涙を零した。









「・・・結局、欲しいものは何だったんだろうな・・・・・」


愛か、夢か、希望か。


「・・・いや違うな。きっと、本当は・・・・・」












ただ、傍にいてくれることだけを願ってたんだ。











「・・・はい、これで説明おしまい!」

「・・・・・・・・・・はあ!?ちょっと待てよ、今ののどこが説明何だ!?」

「んーと、作者曰く『口で説明すんのめんどかったんだもん、テヘ☆』らしいよ〜?」

「・・・・・(ぶっ殺す)」

「お?ちょっとちょっと〜オーラが黒いよ〜?そんなんじゃばれ(ドガッ あはは、なんでもないってぇ・・・(汗」

「・・・・・・・・(黒」

「・・・・・・・・(汗」

「・・・・・・・・(殺」

「・・・・・・・・(泣」


「ま、まぁそういうことで!あ、最後に作者から・・・『阿嘉狐さんすみませんでしたああああああ!!』だって〜」

「謝るくらいなら書くなよ(ぼそっ」

「ん?何か言った〜?」

「・・・いや、何でも」




(つまるところ、男は死んでいるのですよ)←




END