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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 第一話 ( No.3 )
- 日時: 2010/08/12 08:28
- 名前: 捺衣 (ID: UUbzo1gV)
- 参照: お知らせ:名前の漢字違いますが本人です ('U'●)
銃音が公園に響きわたり、鳥たちが一斉に羽ばたいていく。
すると頭の上でゴミ野郎が機械のような声でうなり、僕の隣に倒れた。
「ひぃぃっ!」
顔を青ざめてすばやく身体を起こし隣に、恐る恐るゴミ野郎を見ると、後頭部から血を・・・赤くない、藍色の血を流して動かなくなっていた。
恐ろしい光景に動けなくなっていると、どこから女の子の声がした。
あたりを見回すと、池とは反対側のアスレチック広場を区切る林の霧の中から、長い棒を持った女の子がぼんやりと見えた。
やがて、霧の中からでてきた女の子がはっきりとしてきた。
その子は僕と同い年くらいで、茶髪の髪を、朱色の石の細い糸を何度も、束ねた髪に巻き付けている。
そして左手には棒ではなく、銃口の長い銃が。
「大丈夫か」
女の子が僕に手をさしのべた。
その手に、自分の手を緊張気味に乗せると、女の子がグッと握り引っ張った。
「うん。あ、ありがとう」
僕が服についた砂をはらい始めると、女の子が僕の肩を叩いた。
「え、何?」
「これ、お前のでしょ」
女の子が差し出したのは、土まみれになった僕の手帳だった。
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