ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: Re:涙雨、 ( No.2 )
日時: 2010/08/12 10:20
名前: 飛鳥 (ID: mbngsveM)

第1章★涙一粒

*生き残り
‾‾‾‾‾

「最ッ低!!」
乾いた空気に、頬を叩く音が響いた。
『痛っ…!』
叩かれたのは…あたし。
初めて人に頬を叩かれた衝撃で、一瞬頭が真っ白になる。
頬をおさえて、呆然としたまま相手を見ると、怒りに狂った
相手は、息を切らしながらあたしをにらんでいる。
この子とは、昨日まで仲良くやってた。
それなのにたった今、あたしの方をあり得ないほど強く叩い
た。
この子の後ろには、泣き崩れている子と、それをなだめてい
る子…この子達は全員、昨日まであたしと他愛のないことを
言って普通に遊んでた友達。
なんで…こんなことになっちゃったんだっけ?
ってゆーか、あたし、なんでこんな高校に入学したんだろう


過去に時計の針を戻したい…
せめて、あの日に、入学する前日に——…

next