ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: こちら花野文房具店!*オリキャラ募集中* ( No.23 )
日時: 2010/08/19 15:42
名前: お饅頭 ◆1xhivJXBvU (ID: cerFTuk6)
参照: 元・美華ですがなにか?((







静かな部屋。大きなイスにどっかり座り、亜理沙は書類に目を通す。

しばらくすると、静かだった部屋にノックなしで大きく扉がバンッと開かれる音が響き割った。

「先輩、出来ましたよ夕飯!!」

彼女は小山凛子。バイト兼依頼と食事を作ってもらっている。
妹と暮らしているので、夕飯を作った後は一緒に食べずに帰ってしまうのだが。

「なに!?今日はいったい何だ!」
「生姜焼きです。明日から依頼と聞いたので、スタミナつけてもらおうと思いまして!」
「ナイス!早く!早く食べようぜ!!」
「じゃあ早く食堂に来てくださいね?」
「おっけー!」

*

「遅い」
「遅いね」

李兎と直仁に続き、大勢の仲間たちは遅いやら腹減ったやら口々に言いだした。

「ごめんってば。ほら、食べようぜ、な?凛子の自信作なんだからほら、いただきます!!」

みんなはこれだからお嬢は…と言わんばかりのため息をついた後、口々にいただきますと言って凛子の料理に手をつけ始めた。

いくらひまわり堂と言っても一応は文房具店。地下の作りや施設以外は意外と家庭的で、それなりにやりくりなどもしている。此処の難しいところは文房具店の方に来ている裏に全く無関係の人には、ひまわり堂の事をばらしてはいけないのだ。

「明日凛子のおやつ食べれねーなぁ…」
「自業自得でしょ」
「分かってるけどよー」
「そういえば、いくらか情報が出てきたよ。後で書類にして持ってくね」
「うげぇ、また書類か…」
「嬢、在庫チェックしたけど鉛筆とシャーペンの芯が減ってきてるから補充よろしくたのむよ」
「は!?それお前でもできんだろ!」
「いつもやらせれてる仕返しとでも言っておこうか」
「ふざけんなー!」

わはははは、と食卓(?)にみんなの笑顔がこぼれる。
そして、しばらく明日の事について全員に話してから、その日の夕食は終わりとなった。

*

明日からこなす依頼は少し手こずりそうだな、と思いながら亜理沙は書類を読む。

「うーん、だいたいは頭に入ったし…寝るかな」

もう時計は13時を回っていた。
ベットに横たわり電気を消す。

「おやすみ」

ベットの上にある人形たちにそう声をかけ、亜理沙は眠りについた。


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