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Re: 生真面目探偵と道楽科学者  ( No.4 )
日時: 2010/08/15 13:40
名前: 白柊 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)
参照: http://吹奏楽部所属です♪ お話できる方は気軽にどうぞ^^

「いやいや、真面目に出来ないって言うよりしようとして無いだろ!?」

ツッコミと言わんばかりの翔也の声。霜はその声を特に気にする訳でも無く「……そうかな」と言う。
そんな二人だが、学園内での得点はそこそこ高い。そして成績もそこそこ優秀である。
霜は機械系に精通しており、機械から取ったデータで事件を解決するのが得意だ。
一方で翔也には発想力があり頭がキレる。データをとった上で犯人の動機を調べるのが得意だ。

そんな二人の為、相性はかなり良い。得点も現在トップ10に入っているほどだ。
トップ10に入っているだけに今回の事件の解決による得点はとても重要になっている。
翔也が「真面目にやれ」と言う理由はそこかれ来ていた。

「今年は1位を取れると良いな……」

「そうだね。頑張ろう」

霜の言葉に深く頷く翔也。やはり二人も1位を目指し奮闘しているのだ。
霜は自分の言葉で納得したのか眠そうだった目を一気に覚ます。……しかし目は見開かれていない。
翔也はそんな様子の霜に少しおかしくなり小さく笑う。霜は気付いていない様子だった。

キーンコーンカーンコーン♪

本日2時間目の始まりを告げる。学生にとっては地獄の扉—チャイムが鳴った。
騒いでいた男子生徒達も雑談をしていた女子生徒も急いで次の授業の準備をする。


「次は移動教室か……」

「そうだったね。一緒に行こうか」

霜は頷き、机から教科書とノートそして筆記用具を取り出す。翔也も急いで準備をしていた。
教室から少しずつ人が減っている中で霜と翔也もその人の波に乗っかり教室から出て行く。


改めて決意と決心を固めていた。