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『エデン』、そう呼ばれる世界がある。

これはコンピューターに自分の意識などを通してやるアバター世界。

アバターは現実の世界の自分と同じ格好でプレイすることが出来るが能力はランダムで決められる。

現実ではありえない力、超能力、魔術や様々な武器などがあるからして人気が高い。

だが、このエデンには一つの欠点があった。

それはエデンで死ぬと現実で死ぬのとは同じだということ。

今やエデンは裏社会や様々なことにおいて利用されているということ。もちろん、警察なんかもそうだ。

目的は金、名誉、地位などの様々なものだ。

現代に至っては戦争もエデンによって行われることがあった。

その戦争の名は『トワイライト』。世界でも大量の死人を出したとされる世界で最も大きな戦争である。

その戦争を終わらせたのはトワイライトと呼ばれるあるモノからしてそう名づけられた。

エデンはいわゆる世界の裏の世界。今もどこかでゲームという名を借りた殺し合いが始まっている。

暗い部屋の中、少年は食べ終えたリンゴをゴミ箱に捨て、大きな椅子へと腰をかける。

その少年、月影　白夜(つきかげ　びゃくや)は悠々とエデンの世界へとログインするボタンを押した。

「さて…始めるかな」暗い部屋の中で少年は呟いた。