ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 白夜のトワイライト オリキャラ募集中 イメージソング変更! ( No.77 )
- 日時: 2010/08/27 23:51
- 名前: 遮犬 (ID: hsrPOuX9)
白夜は断罪に銃口を向けた。
「僕を…裁く?」頬を血で塗られた笑顔の表情で断罪は白夜に問う。
「…お前を倒す任務が出ている。生死は…問わない」白夜は冷静な目で白夜を見据えていた。
「…なるほど…君もエルトールみたいだね…」顔の血を優しく拭いながら断罪は言った。
「でもさぁ…君たちも所詮、政府の道具だよねぇ…?悪人を裁くとかなんとかいってさぁ…?
結局は使われて——」
「何をいっている?俺は使われてなどいない。"利用してやっている"だけだ」
白夜は大きく手を振り落とす。すると光が大きな波動のように断罪へと向かっていく。
「無駄だよ」断罪は十字架を前にかざした。
「イージス(神秘の盾)」
「!?」
白夜の出した光は盾に弾き返され、白夜の元へと光は返っていく。
咄嗟に白夜は自らの腕に光を吸収させる。
「…能力の跳ね返し…」どうやらあの十字架の盾に触れた能力は弾き返されるようだ。
「君…その灰色の光の色…もしかして、白夜光?」断罪が笑顔の状態のままで聞いてくる。
「…あぁ、そうだ」白夜はゆっくりとそう答えて自らの銃を何発か撃ってみた。
「やっぱりね…君のこと、聞いてるよ…。トワイライトを探してるんだって?」
断罪は余裕で銃弾を跳ね返しながら答える。そして今度は断罪が近づいてきた。
「…黒獅子はどこにいる?」断罪の十字架を銃に付加してある剣で受ける。
「…案外、君の近くにいるかもしれないよ?」
「何っ!?——っ!!」
断罪の言葉に動揺させられ、白夜は大きく仰け反ってしまった。
「しまっ——」白夜の上から白い光が降り注ぐ。
「罪人に、裁きを」断罪の言葉と共にものすごい勢いの白い高圧力エネルギー体が白夜を襲った。
「…まだ死んでないよねぇ?じゃないとつまらない——」
「どこを見ている?俺はさっきからここにいる」
白夜は断罪の後ろにいつの間にかきており、左手の闇の中に断罪を入れ込む。
「——チェックメイトだな、断罪」その中に光を入れようとしたその時。
「そうはさせんっ!」何者かが白夜を斬りつけてきた。
その男は刃に闇が宿っており、二つの剣を装備している。
「斬斗。足止めは?」開放された断罪が白夜を大きく吹き飛ばし、言った。
「こちらにもきておりませんか?あの者は確かにこちらに——」
「これっ…!どういうことだよっ!!」
その時、すぐ傍で男の声が聞こえた。その男はまさに月蝕侍こと秋生だった。
「白夜もやられてるし…優輝…!?」秋生は優輝の致命傷を見る。
いくら春が治療をしているとはいえかなり状態は悪い。いつ死んでもおかしくはない。
「やっときたか…戦闘中に逃げ出すとは——」
「ごめんな?流石の俺も、キレたわ」秋生は刀を構えた。断罪と斬将に向けて
「お前ごとき、断罪殿と俺の二人が相手できるはずが——」
「何勝手に俺をいない扱いしている」
「…!!白夜!」秋生が向けた視線の先には頭から少々の血を出している白夜の姿があった。
「かかってこい。お前ら二人まとめて俺が…裁いてやる…春、あれを渡せ」
そして春から受け取ったものは布に覆われた棒状の物。白夜の体の約二倍はある大きな棒状の物。
布を取ると、左右どちらの先端も大きな刃がついている。
その中身はダブルブレード、左右の先端どちらも刃のついた両剣だった。
「俺も久々に肉弾戦で殺り合おうじゃないか」白夜は小さく、だが無愛想に笑みを浮かべて言った。
それになんとか秋生も合わせた。白夜と同じような気持ちだった。
「「さぁかかってこい、罪人共」」