ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 鬼[オニガリ]狩 ( No.18 )
- 日時: 2010/08/27 09:27
- 名前: 黒ネコ^・д・^ (ID: q9W3Aa/j)
深夜0時....
なったと同時に真田から連絡が来た。“助けて”と・・・。
真田のことだから追い込まれるへまなんてするはずないと思うんだけど・・・。
「水那、真田のトコいくぞ」
水那は頷いて俺のあとを追う。
「真田っ!!」
ビルの屋上で真田の姿を確認する。
彼女は俺の姿を確認すると、安堵のため息を吐いた。
・・・?別に鬼なんていないけど・・・??
「てめぇは・・っ!?浅葱!!」
・・・・うわぁー、最悪だ。 この声は、西鬼狩りの一人・・・
「・・・ちび男」
「あぁ!?誰がちび男だ!!“出島瀧汰”だ!!」
「・・・どうした?真田」
俺はちび男(瀧汰)を無視して真田に駆け寄った。
「・・・うざかったの」
あぁー、そうですか。まあ、わからなくもないけど。
あんな五月蝿いやつとはいたくねぇよな。
ふと水那のほうをみてみると、案の定、絡んでいた。
「君新しい子?・・・めっちゃ好みなんだけど!身長的にも俺のがでかいし!」
いや、さほど変わりなくねえか?
つーか、なにげに寄り添ってんじゃねえよ。なんかムカつく・・・・。
今度は真田もつれて水那に近寄り、
「勝手に手ぇ出さないでくれる?俺のだから」
水那の肩を寄せながら、俺はちび男を睨んだ。
真田がその様子をじっと見つめていた。
その時、
「瀧汰、鬼探せ」
「こんなとこでなにしてんのよっ!!」
西鬼狩り全員集合☆
うわー、こんな所で全員集合かよ・・・。
「久しぶりね、南の鬼狩りサン」
「・・・・・」
黒田のやつ、微妙に上から目線だぞ。
和久田はなんも喋んねえのかよ・・っ。
不意に水那が俺の袖をひっぱってきた。
いかにも「誰?」とでもいってる顔をして。
「着物女は黒田琉々、無愛想のでかいヤツが和久田夾。
んで、五月蝿いやつが出島瀧汰、通称ちび男」
「誰が着物女よ!!」
だって着物着てるからだよ・・・・。
俺は彼女の服を上から下まで凝視した。
隣では「誰がちび男だ!!」って叫んでるやつもいるけどそこはスルー。
「ところで・・・宇津木さんは?」
あぁ?あんなヤツの名前をこんなとこで出すんじゃねえよ。
「∑っは、別にいないからショックな訳じゃないのよ!??」
はいはい、別にそんなこと聞いてねえよ。
俺は呆れた風にため息を吐いた。
その時、英助から通信が入った。
「200m先のビルの屋上に、鬼12体」
「「わかった」」
俺と真田は顔を見合わせて、お互いに頷く。
「水那」
水那も俺をみて大きく頷き、俺の手を取る。
「ちょ、何処行くのよ!?」
俺はその言葉に振り向き、
「“鬼狩り”」
といって、フッと笑った。