ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: cross オリキャラ募集 ( No.33 )
- 日時: 2010/08/23 13:09
- 名前: 水妖 (ID: 8hgpVngW)
美依香
『気分はどー??』
「最悪で・・・!?」
卵型の容器に兎の耳を生やしたみたいなモノが浮いてる。
今度はcrossではなく、変な物体・・・か。
本当に奇怪だわ。
『ルナはラビリンスのナビゲート係だよー★』
「ナビゲート・・・!?それ、迷路じゃなくないですか?」
『殺し合いの所までだよー。そこに時間内に君を送り届けるのがルナの仕事ー!!』
そう言って私の背中を押す。
・・・ロボットなのかしら。それにしても・・・
『ルナはずーっと待ってたのに、遅いよー。』
「知りませんから。crossに言って下さい。」
ブーブー言ってるし・・・うるさい。
こんな真っ白な部屋、大っ嫌い。
最悪。こんな穢れも知らない色なんか。
このルナっていう奴も白いし。
白い部屋から道が三本出来た。
「どの道を行けばいいんですか。」
『えっとね、真ん中ー。目的地に行くにはこの道だけど、
一番危険だから気を付けてね。』
「此処しか無いのなら、行かせていただきます。」
それから、何分歩いたかしら。
軽く5分はいってるわね。
こちとら10歳なんだから、あんまり体力持たないのに。
それにしても、まだ危ない所なんか無いし。
あるのかしら、本当に。
『美依香さんー。屈んで下さいー。』
「えっ?こう・・・ですか?」
その時、何かが壁に当たる音がした。
壁を見ると、丁度私の頭があった所に鉄の矢が刺さっていた。
・・・危ないし・・・
10歳で、死ぬ訳にはいかないわ。
ま、死んでもいいんだけど、やっぱり狢の事がね。
このナビゲート、居て良かったと初めて思った。
『危なかったねー。良かったねー。』
「本当ですね・・・。」
『あー見えてきましたー。分岐点が。』
白い、部屋。
さっきより数段広い。
《サニーの方が遅れてましたね。》
『いーんじゃなーいのー。まだ、時間あるしね。』
よく分からない会話をしている。
サニーと呼ばれる黄色くて、ルナと似た物体が居た。
その横には、相楽が居た。
「は〜ろ〜。美依香ちゃ〜ん。」
「こんにちわ。」
視えるんだ。
この人には、殺気以外に気配が無い。
私を殺る気、満々みたいね————