ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 銀の炎 <オリキャラ〆切近し!> ( No.60 )
日時: 2010/10/28 12:17
名前: 杵島 茄武 ◆wWr1IKfGtA (ID: EUGuRcEV)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

1〜14話まで読み終わった上、お読みください

*
「貴嬢、ジョレントスクに訪問客が来ました」

そのしわがれた声の裏に、何か闇を携えているような目つきの執事が、椅子に向かって申した。
執事に左の顔を見せるように、椅子が回転した。


椅子に座っているのは貴嬢と言われる人に違いない。

「そう、お客様は?」

色っぽい少し低い声が、執事に質問した。

「はあ、年齢はおそらく14歳から16歳、栗色の髪の毛と緋色のマントの若人です」

女性は、右顔にあるマスクを外し、また顔に付け直す。

そして紅色の頬が少し上がった。

「楽しみねぇ……」

「貴嬢、例の鉱山から………」

これ以降は、執事と貴嬢が筆記をしてやりとりをしている。
その筆記している文字も、この国の言葉ではない。

その筆記をしていくうちに、執事は悪魔のような笑みを浮かべ、
一つ礼をして、その大きな部屋を後にし、自動ドアが閉まった。

筆記のメモを貴嬢はしっかりと読し、そのうちに大きく背もたれに座り、高笑いをした。






「ようやく捕まえたわ……私の仔猫ちゃん……」