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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Hated ( No.1 )
- 日時: 2010/09/12 19:39
- 名前: 葵 (ID: NRAsdfzb)
第1話
゛遠い過去へ、過ちの謝罪と始まりを゛
「暇暇暇ヒマ、超ヒマーっ!暇過ぎて死にそう!梓どうすればいい?!」
「目線に入ってから10秒以上居ない流花の事だし暇よりも忙しいんじゃないの?」
「え、あたし10秒くらいは居るよ。」
「いや、嘘だね。てか暇ならグラウンドで遊んで来い。」
「・・・だからぁ、つまりあたしは超絶暇!なんか面白い事してよーって意味!」
暇=人類の敵なのだよ全く。そう流花が続けた。
登校後の担任が居ない間、いつも教室内は騒がしく生徒達の声が響いている。日常的にその時間はあり、学校の無い日を覗いてもほぼ毎日この時間は騒がしい。
その中で席の近い梓と流花は、流花が梓の席の前に持っていた椅子に座りながら他愛も無い話をしていた。
しかしそれは彼女達にとっては楽しいもので、下らない事で笑ったり、大ニュースと騒いでみたり。
教室の戸を担任が開くたび、さっと綺麗に全員が座っているのは笑えるが。
「じゃあ・・・うーんと、あ。」
こほん、頬杖を付いていた右手で宙を指差すと、梓がそう言った。
思いついた様に離れていた目線がしっかりと流花へと向けられる。
「怪談話、とか聞く?」
「ちょ、あたしその手の物無理!怖いじゃんっ」
にっこりと悪い笑顔を向ける梓はドえ・・・じゃなくて悪魔。
椅子に座ったまま自分の席へ移動しようとすると梓に肩を掴まれる。
「暇でしょ?」
「え・・・あのやっぱ暇じゃな」
言い終わらない内に、ずりずりと椅子を引っ張られて元の位置に戻された。
冷や汗をかいてもどうにもならない事はならなかった。
梓さん。やめて下さいほんと私恐怖で死にそうです。
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