ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Hated .オリキャラ募集中 ( No.7 )
- 日時: 2010/09/12 19:21
- 名前: 葵 (ID: NRAsdfzb)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode
ベッドに体を投げ出して、ゆっくり目を閉じた。
制服姿で鞄も持ったままだったけれど、そんな事気にしてはいなかった。
電気も付けていない部屋では全てが同じ物に見えた。例えるなら、興味の無い本達が、私を取り囲んでいるような。
意識は薄くなって行く。それとは反対に、深い闇に落ちるような感覚が頭の中にある。実際、眠りに付く時はいつもこんなの感じなのだろうけど。
—・・・だから、で、・・・。
また、あの声だ。
—貴方は・・・に・・・・。
分からない。もう聞きたくない。
空白の混じった言葉は、前よりはっきり聞こえている気がした。
いつのまにか視界は真っ暗。目を閉じても開けても、同じような暗闇が続くばかり。
冷たい地面と壁、それは、とても無機質な物であるように感じる。
感覚はある。だけれど、生きてる心地がしない。
—・・・参加・・して、しまった。
だか・・・もう、・・・は、出来ない。
少しだけ聞き取れた言葉は、本質には触れない程度の意味を持っていた。
゛参加してしまった゛
゛だからもう、 は出来ない゛
その空白は何なのか。それはまだ、知ってはいけない。
その刹那、テレビの砂嵐の雑音のような声が、暗闇に響いた。
大きな大きな、まるで全てを揉み消すように。
あまりにも突然だった。私がこの夢で聞いた事があるのは、あの声と口は開いていないのに自分の意思のような声。
雑音とノイズは、更に酷くなって行く。
頭が石に打ち付けられるような、そんな感覚すら覚えた。
煩い煩い煩い。
誰か、助けて。