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二十八話　邪教徒の住処


ガチャァン・・・チャラリィン♪

ドアの角に付けられた鈴が鳴る

「いらっしゃいませ」

マスターの様な男が話しかけてくる　30代前後って所だ

「・・・アレン・ファドゥ」

「・・・・・・・・・・・・・・アレンを知っているのか　なら話は別だ　ついてこい」

そう言うと男は部屋に手招きする

チャァ・・・

「アレンはリースオンの最北端　エヴァに住んでる」


「・・・そんな遠い所に居るのか」

「車でザッと三日ほどだ」

「おおい！　かなり遠いじゃねぇかッ！」

「・・・ちょっと待ってろ」

そう言うと男はドアから外へ出た　客が来た様だ

「・・・久しぶりです　イヴァンさん」

そっとドアから先を見てみる　聖騎士の鎧を纏った男がマスターと話している

「・・・イヴァンさん　今日は何の御用で？」

「・・・聞いてくれ　聖女マリアが誘拐された」


「何だって!?　・・・こちらが傭兵を雇って捜させるべきですか？」

「ああ　そうしてくれ　では私も同行する　場所はエヴァの黒館だと思われる」

「そうですか・・・　ではココにいる輩で行けますかね？」


「それはお前に任せよう　車の中で待っている」




「・・・・・・俺も行く事になるのかな？」


「オイ　アンタ　エヴァに行くだろ？」

「ああ」

「聖女マリアが誘拐された　同行してくれ」

「・・・・・・・・・了解だよ」