ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 『lost world 荒廃した世界』オリキャラ募集☆ ( No.14 )
- 日時: 2010/08/25 14:37
- 名前: 遊太 (ID: U3CBWc3a)
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マンションから外へ飛び出した2人は、車道にある建物の残骸を壁に攻防を繰り広げる。
暗闇から飛んでくる銃弾に、光とハヤブサは対処の仕方が分からず、ただただ弾が減っていく。
「敵が何人いるか分かるか!?」
「2人は確認できていますが・・・・詳しくは・・・」
ハヤブサは身体を壁に隠したまま、手だけを出して闇雲にマシンガンを撃ちまくる。
無論、見えない敵に当たるはずもない。
電気がない東京の夜は、光達にとって不利以外の何物でもない。
2人が諦めかけていた、その直後だった。
「僕に任せて。」
突如現れた男性はバズーカ砲に暗視ゴーグルをかけ、暗闇に向かってバズーカを向ける。
光は男を見ると、微笑して安堵の息を漏らした。
「頼むぞ、波兎上等兵。」
「OK。出力・威力最大、命中確率100%・・・・発射ぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
波兎紅葉の叫び声と共に、バズーカ砲から白い煙を上げて2つの砲弾が暗闇にめがけて飛んでいく。
そして、着弾と同時に辺りに轟音と爆音が鳴り響き、暗闇の中から数名の呻き声が聞こえる。
大気の振動で、威力がどれ程のものなのかが、光とハヤブサを実感させた。
「行くぞ!!進め!!!!」
光を先頭に、ハヤブサと波兎はマシンガンとバズーカ砲を構えて進む。
「軍曹、ハヤブサ伍長、暗視ゴーグルを。」
波兎から渡された暗視ゴーグルをかけ、2人の目には鮮明に描かれた暗闇の中を見渡すことができた。
すると、地面に1人の人物が大の字で倒れているのが確認できた。
「・・・・気絶してる?」
ハヤブサはマシンガンを構えながら、恐る恐る倒れている人物に近づく。
倒れている人物は完全に気絶しており、身の回りにはガトリング砲とガスマスクが散乱している。
「アメリカ兵・・・・・なぜ渋谷区に・・・・・」
波兎は地面に落ちていた手帳を拾い上げ、表紙に書かれたアメリカの国旗を見てつぶやく。
「侵入経路を探った方が良いな・・・・」
「しかし、なぜまた渋谷区なんかにいたんだろう・・・・。偶然には出来すぎじゃないか?」
「あぁ・・・・」
「軍曹!!伍長!!!マンション裏にも敵です!!!」
波兎の言葉で、2人は考えることを止めて現実に引き戻された。
マシンガンを持ちなおすと、3人はマンション裏へと急いだ。
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エントランスに散乱する瓦礫の中、無人のGPSが勝手に起動。
ガッガ・・・・ピーーーーーー
2030年 12月10日 日曜日
午後11時56分22秒
アメリカ軍ドレガー・エルフィード部隊との交戦確認_______
大元帥と日本政府は、あなた方の健闘をお祈りしております。
では、これにて一定通信を終了とします。
ブツン!!
謎の女性の声と共に、光達とドレガー部隊の戦闘は始まった。