ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 嘘吐少年の狂日 ( No.11 )
日時: 2010/08/24 22:50
名前: 時雨 (ID: bQbYMR0G)

諦めろって。

「できないね」


「…あのさ、そこまで言う動機って何?」


動機。

それは

「両親が死んだ理由」

僕は交通事故と聞かされた。

いままでそれを信じていたけど昨日あの殺人鬼に言われた。


『お前、誰かに似ていると思ったが“猫”の子供か?夫と一緒に死んだらしいけど』




“猫”はたぶん母親のことだろう。
        
しかも夫と一緒に殺された。




事故なんかじゃない。
殺人だ。




「という訳だけど」


「うー、余計なこといってぇー」


本当に嫌そうだ。

小さい子を虐めてるみたいでいい気がしない。


「もう、いいよぅ。どうせ言わなかったら澪ちゃんとかでも探して訊き出すんでしょ?そっちのほうが全然危ないよ」


おお、やっと折れてくれたか。

今回はやけに時間がかかったな。

いつもは一言で訊いてくれるのに。




それくらい危ないってことか。



「黒陰団、零無家、蒼裏一賊、魔罪屋。

  これが裏の世界では欠かせない名前だよ」