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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 嘘吐少年の狂日 参照600突破! ( No.121 )
- 日時: 2010/11/19 19:23
- 名前: 時雨 (ID: bQbYMR0G)
帰り道は分かるんだけど。
透になんて訊こうか。
守護者のこととか。
なんか嘘っぽい身元のこととか。
追われてるっていってたけど、最近追われてるとこを見たことがない。
………ていうか全然見てない。
「あのやろう」
無表情だったがそれなりの怒りはこもってる、はず。
帰ったらマシンガントークを二人で繰り広げよう。
玖桜さんに五月蝿いと叱られるだろうか。
でも、そんなことはどうでもいい。
ちょっとむかつい……てないな。
頭にくることがない。
帰り道は、長い。
正直に。
前は玖桜さんに送ってもらったし、
今日は夜鐘と話しながら行ったし。
独りは長いなぁ。
寂しくはないのに。
悲しくもないのに。
でも、話すよりはぼーっとするのが優先だったしな。僕。
夜鐘は特別だったけど。
高校やめてよかったと心の底から思う。
仲良くない友達と無理やり話さなきゃいけなかったわけだし。
そういえば澪ちゃんはどうしているだろう。
……まさかの守護者なんて言わないよな。
いや、ありそうな気がする。
あー、でも、そういえば、あの連続殺人事件って澪ちゃん関係なかったんだっけ。
今度あったら謝ろうかな。
突然のことでドン引きされるかな。
ていうか、守護者、ねぇ。
いろいろと別の話題を挙げてみたがどうしても気になる。
それと透の正体。
まさかの真の黒幕っみたいな。
なんかありそー。
おもしろがってそー。
「私が黒幕なのでしたー」って笑ってそー。
うわっ、なんかいやだ。
想像してしまった自分もやだっ。
おいておこう。隅においておこう。
「あー、やっぱり無し」
さっきの長い道のりってやつなし。
「かなり短い」
僕の前には自分の家。
……自分の家に入りたくないって。
テストが返ってきたときみたいだ。
悪い点なんて取ったことはないんだけどさ。
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