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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 嘘吐少年の狂日 ( No.17 )
- 日時: 2010/08/30 14:06
- 名前: 時雨 (ID: bQbYMR0G)
三話「零無家と自由人」
あてもなく道を歩いていた。
学校?そんなもの退学しましたよー。
なんかこれから危ないことありそうな予感がするし。
「おい、お前」
ほら。
「ってええ!!?」
僕の後ろには転校したはずの岡久……じゃなくて零無家の一員、零無澪が立っていた。
黒いタンクトップにフリルの黒いスカート。足には白黒ボーダーのニーハイソックスと黒いブーツ。
「そういう系でしたか……」
しっそかと思ってたのに派手なほうだったなんて。
耳にはシルバーのピアスついてるし。
それに黒尽くし。
「なにが?……ああ、なるほど。家のやつはほとんどこんなだ。これでも家のなかではひかえめのほうだしな」
なるほど。
派手なやつが多いのか零無家って。
「そういえばなんの用?澪ちゃんのほうから来るなんて」
「なれなれしくなったものだな」
ちゃん付けが気に入らないのかな。
そういうタイプじゃなさそうだもんね。
「それはおいといて。ほんとに何の用?」
「…ああ、それが恐怖の透明に用があってな」
また透のとこかよ。
でも今日はなんかそわそわしてるな。
急ぎか?
「うん、わかった。て、前教えたから大丈夫だろう」
「いや、お前にも必要なことなんだ」
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