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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 嘘吐少年の狂日 ( No.2 )
- 日時: 2010/08/23 18:01
- 名前: 時雨 (ID: bQbYMR0G)
一話 「殺人鬼は昼も歩く」
「ねぇ逢沢君、あの事件知ってる?」
知らない人に声をかけられた。
「ううん、知らない」
事件……ねぇ。透は何も言ってなかった気がする。
「連続殺人事件よ。知らない?」
「…ああ、あれ?たしか昨日で五人目の」
「そうそう、それよ」
五人目の連続殺人事権。
本当に実在するんだな、そんなに続く殺人事件って。
会いたくない。
「で、それがどうかしたの?」
名前の知らない女子は軽く微笑む。
「いや、逢沢君いつもぼーっとしてるから知ってるのかなって」
ぼーっとしてるかな。
いや、してるな。
「あ、もうHR終わった。じゃあね」
「うん、じゃあ。えっと…」
「あたしは岡久澪よ、それじゃまた明日」
岡久さんは同じクラスなのに名前を知らない僕を怒ることなく教えてくれた。
それなりにいい人かもしれない。
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