ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 嘘吐少年の狂日 ( No.25 )
日時: 2010/09/05 00:00
名前: 時雨 (ID: bQbYMR0G)

零無家当主………。
女の人だからだろうか、なんか名前負けしてるような気がする。


外見あれだけど。
ほら、中身おとなしそうな人だし。なんだかなー。

何か強いという証拠があればいいんだけど。


あたりを見回してみたがなにも無かった。それに当主や澪ちゃんに変な目で見られた。

…次にポケットの中を探ってみた。



お、何か発見。


………ゴム?



どう使えというのだ……いや、ある。


手にセットしてゴム鉄砲発射!




パシンッ。





当主に当たった音、ではない。



当主が手でゴムを叩いた音だ。


目に見えない速度で。




「……あらあら、教育がなってないようですね。おしおきが必要かしら」


笑って言うがそれが怖い。



「…癒毬さん、僕は“猫”の情報を訊きに来たんだよ」


透が話をそらしてくれた。

声が冷たくて素直に喜べないけど。



「そうでしたね、すみません」


やわらかく笑う。


さっきまでの怖さが全くない。

「じゃあ、情報をどうぞ」


情報屋だからか?
なぜか急かしている。


そうね、と目を瞑りまた開いた。






「“猫”が生きているという証拠が見つかったのです」