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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 嘘吐少年の狂日 ( No.35 )
- 日時: 2010/09/12 10:30
- 名前: 時雨 (ID: bQbYMR0G)
「今日私は弧々ちゃんの願いを叶えるのを手伝いに来たんだよ」
「願い?」
「うん、願い。一人じゃできない事なんだって」
「うん。ごめんね、忙しい中」
「別に忙しくなんてなかったよ」
あははーと笑う。
零無の人と会ったのも、もう一週間ぐらい前でそれ以来何の連絡も無い。
「…あ、そういえばまだ用事が済んでなかった。ちょっと抜けるね」
そういうと弧々ちゃんは部屋を出ていった。
僕は話すことがないので部屋を見回してみた。壁にカレンダーが貼ってある。
今日は……火曜か。
ん?あれ?
火曜日?
「なぁ、今日何曜日?」
試しにに訊いてみた。
「ん?火曜日だが?それがどうし……」
玖桜さんも分かったみたいだ。
透は…なるほど、最初から分かってたのか。
友達だし、メールとかで訊いてるのだろう。
「なぁ、透。何で弧々ちゃんは学校に行ってないんだ?」
僕は訊いた。
義務教育の中学生が家にいる訳を。
透はキョトンとした顔で答えた。
「だから、さっき、彼女は被害者だって言ったじゃん」
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