ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 嘘吐少年の狂日 ( No.47 )
日時: 2010/09/20 18:12
名前: 時雨 (ID: bQbYMR0G)

夜鐘は袖からナイフを取り出し、僕に向かって投げた。
距離があるのでそのナイフをかわす。
ついでにキャッチ。
刃のとこは危ないのでちゃんと柄をつかむ。


「なかなかやるじゃん」

「それほどでも」


戦闘なんて普通に過ごしてなることじゃないので今日が初めて。
さっきのもマグレ。

夜鐘がこっちに向かって走ってくる。


ナイフを僕の顔に向けて振りかざす。
僕は一歩引いて、おろされたナイフをよけた。

ナイフは髪を少しかする。

僕がよけたせいで夜鐘の重心がずれ、バランスをくずした。

僕はそれを見逃さず、夜鐘を仰向けに倒し、首にナイフを突きつけた。

夜鐘もすばやく僕の首にナイフをやった。


「…なるほどな」


夜鐘が呟く。


「…なるほどね」


僕が呟く。



「お前は俺だ」
「お前は僕だ」