ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 嘘吐少年の狂日 ( No.48 )
日時: 2010/09/20 19:44
名前: 時雨 (ID: bQbYMR0G)

僕と夜鐘は反対だった。


僕は夜鐘で
夜鐘が僕。

僕が善なら夜鐘は悪。
夜鐘が有なら僕は無だ。



僕たちは広場のベンチに座り世間話をした。

「殺人鬼に会ったことあるのかよ」

「うん、ここらで連続殺人事件があってその犯人」

「…あ?」


夜鐘がおかしな顔をした。


「連続殺人事件?」

「え、ああ。ほら、二週間前?ぐらいの」


ちゃんとした時期は覚えていない。

夜鐘はもっと難しい顔をして言った。




「そんときの犯人、たぶん俺だ」