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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 嘘吐少年の狂日 ( No.78 )
- 日時: 2010/10/10 19:09
- 名前: 時雨 (ID: bQbYMR0G)
「…ハァハァ…っ」
「いやぁ…走った走った…っ」
僕と夜鐘は僕の家の前に立つ。
あれを押した後勢いよく走ったのだ。
後ろなんか向く暇もなく。
「お前やるなぁ。で、なんであそこから火が上がってないんだ?」
僕が爆弾を仕掛けたはずの廃墟からは煙すら上がってない。
「ん、簡単だよ。あれは全部嘘。僕の得意分野だ」
夜鐘はなるほどっと手をついた。
「そっか、お前嘘吐きだったんだよな」
「そうそう」
そこで頷ける僕って…。
「で、たしかあいつから逃げれたらあいつとの関係を教えてくれるんだよな」
「そうそう。そんな話したした」
忘れてなくってよかった。
「———その話は僕がしてあげるよ」
突然扉が開いて透がでてきた。
「久しぶりだね。殺人鬼君」
「…おおぅ。久しぶりだな…恐怖の透明さんよぉ」
「…え?」
二人が僕を向く。
「お前ら、知り合いだったんだ?」
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