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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 貴方と君と傍観者 ( No.2 )
- 日時: 2010/09/01 17:56
- 名前: 月花 (ID: 8hgpVngW)
君は暗い森の中。
蹲って泣いていた。
寂しそうに笑う君は、
本当の心からの笑顔なんて、
もうとっくに忘れたのかもしれない。
君は綺麗な姿をしていたね。
緑色の髪に、紫の瞳。
森の皆から好かれてた。
君の声は透き通って綺麗。
君は生き物と喋れている。
君の会話が楽しくて、
君の会話が切なくて、
僕も一緒に笑っていた、泣いていた。
——貴方は、何処?
——悲しみを押し殺して泣いていたのに
——その涙は、枯れてしまった?
君は、無意識に“貴方”の存在を、
知っていたんだ。
自分と同じ、正反対の“貴方”を。
君は歌っていたね。
何時も森の奥で、誰にも気付かれない様に。
何時までも枯れない涙を、
悔やみながら、今日も泣く。
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