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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 生ける屍 ( No.13 )
- 日時: 2010/09/06 17:29
- 名前: メルー (ID: oEQnR9WT)
【第4話】
俺と龍宮と工藤の三人は、変な空気が流れる学校内を走り続ける。
たった数分前まではいつも通りだった。
だけど、そのたった数分で状況が……いや世界が変わっているのかもしれない。
「神崎。一体何があったんだ?」
俺の後ろに続いて走る工藤が聞く。
まだ、この2人には何があったのかは話していない。
というより、そんな余裕が無かったのだ。
俺は走るのを止めて、2人を振り返る。
「さっき、授業中に保健室に行った奴がいただろ?」
「中田さんの事か?」
「名前は知らないけど、……その中田さんが…狂ったんだよ。突然…。」
「狂った?…どういう意味だ?」
「いきなり襲ってきたんだよ!」
「襲ってきた?」
「あぁ!そして、噛み付いてきやがった!」
「噛まれたのか?」
「いや、その前に首の骨を折ってやったよ。」
「え?!中田さんを殺したの?!」
突然、話し出したのは龍宮だった。
「…あの時は仕方無かったんだよ…」
「冗談だったのかもしれないのよ!?」
「冗談かどうかぐらい俺にだって分かる!けど、あれは…どう見ても冗談じゃなかった!」
「で、でも…」
龍宮がまだ反論しようとした時だった、
—— ピン ポン パン ポーン ——
放送が突然入った。
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