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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 生ける屍 ☆参照1000突破!!★ ( No.238 )
- 日時: 2010/11/07 11:59
- 名前: メルー (ID: QBu8QfZi)
【第三十八話】
—— 舞台は再び日本 ——
新たに方条、雨田、黒宮を仲間として加えた真達は新しい危機に陥っていた。
それは 燃料切れ。
学園から乗ってきたバスには最初からあまりガソリンが入っておらず、その状態で一晩中走らせたせいでとうとうガソリンが切れたのだ。
バスが路上で停まってしまったので、この先どうするかを全員で話し合い始めた。
「今ならまだ狂人が近くにいないから走って移動出来るけど……」
「どこに行くかを決めていない訳か。」
俺の言葉を方条が継ぐ。
「その通り。だから 今からはこれからどうするかをすぐに決めて行動に移さなければいけないんだ。」
「どうするって言われても……歩いて移動するのは危なすぎるんじゃない?」
龍宮の言葉。
「僕もそう思うよ。」
沖野の言葉。
「だけど、このままここでただ 何か を待っているのも危ない気がする……」
工藤。
ちなみに 如月先輩と南瀬先輩は方条達を助ける時の疲れが残っているので今は眠らしたままである。
「「……」」
由美と黒宮は黙っている。
とはいっても、由美は考え込んでいて喋らないのに反して、黒宮は話し合う俺達を黙って見つめているという違いがある。
「う〜〜ん、あぁでもないし……こうでもないな…」
雨田は一人で腕組みをして、唸っている。
一体何を悩んでいるんだろう?
このまま 話が解決の糸口を見出せないままだと思った時 黒宮が口を開けた。
「……みんな家族を探さないの?」
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