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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 徒花舞う頃〜オリキャラ募集中〜 ( No.3 )
- 日時: 2010/09/04 20:56
- 名前: 愛嘉 ◆8kP3ypjOeI (ID: YkgECPwY)
01『キエルデンキ』
とある教室で、1人の少女が眉間に皺を寄せながら数学の問題集と格闘していた。
だがそのうち飽きたのか、問題集を鞄にしまって教室からこそこそと出て行こうとした。
だが、後ろの扉から入ってきた入ってきた少年に首根っこを掴まれ、出て行くことは不可能となった。
少年は少女の首根っこを掴んだまま、なにか黒いものを出しながらにっこりと笑った。
「なに、してるのかな?」
「ちょ、ちょっと、と、トイレにでも行ってこようかと…」
少女は目を泳がせ、どもりながら少年の問いに答える。
少年は少女の様子で明らかに動揺している事が分かると、呆れたような声でいった。
「あのね、嘘をつくならもうすこし上手くつきなさい。おもいっきりしかれないでしょうが。」
「問題点はそこなのかテメェ。」
少年の言葉に少女はぐわっと少年をにらみつけながら暴言をはいた。
少女の睨みと暴言を軽くスルーすると、少年は少女の首から手を離し、鞄を奪い取った。
少年は少女の鞄から先ほどの問題集を抜き取ると、パラパラとページをめくり、とあるページをみてため息をついた。
「ノルマのページ、まだおわってないじゃん。終わってないのにお○ゃる丸の落書きしてたの?」
少女は、まだお○ゃる丸なんてみてんの? こどもっぽーい。と揶揄する少年のてから問題集をうばいとり、肘鉄を食らわす。
「中学生がお○ゃる丸みてたって別にいいじゃないか! この馬鹿啓!」
「あはは、数学の問題1つ解けない加奈ちゃんの方が馬鹿だと思うんだけどねー」
啓は馬鹿といわれ、額に青筋を立てながら反論する。
啓の額に青筋がたったのをみて、加奈は本気で怒らせてしまったと後悔する。
加奈が逃げなければ殺られると思ったそのとき、グンッという不可解な音とともに電気が消えた。
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