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Re: —殺戮時代—  ( No.102 )
日時: 2010/11/19 22:32
名前: ZERO ◆7dc6rjLZUg (ID: A9EK.QpX)


「……、ねぇあなた達。イクスが帰ってこないけど何かあったと思う?」

一方クララ達は、部屋でちょっと雑談をしていた。

しかし、クララも心配になったのか不安げな発言をする。

さすがに四人も心配みたいだ。そして一息ついて天馬が言った。

「……じゃあ、見に行きましょうよ。イクス君を迎えに」

皆同時に首をゆっくり縦に振った。そして忍び足でαタワーを後にした。

やがて、クララ達は歩いていたが狼牙が足を止めた。

「……!?なぁなぁ、これってイクスじゃないよな?」

狼牙が震えて地面を指差す。その指の先には黒髪の人間が倒れている。

いや、赤髪か?そうわからなくなる程血まみれだった。

「…イクスよ、絶対にイクスよ。もしかして…!?」

「そのもしかしてだよぉ!!!!」

月夜の空の下に高笑いが鳴り響く。




ソウルマスターだった———————。

「っ!!やっぱりあなたなのね…」

クララも動揺を隠せない。ソウルマスターはいきなり笑い出した。

「くくくっ、ハッハッハッハ!!誰かと思えばあの逃げ腰野郎じゃねぇか!
宇宙最強って言えばわかるよなぁ?」

ソウルマスターは完全に上から目線で言った。

「誰が逃げ腰だ!!あの時の仇を討つ!」

そんな事言いながら足が震えている。

一瞬、たった一瞬だった。

「冥界獣・召喚。雑魚キャラ共を殺り尽くせ」

その一言で黒い穴が現れ、その中から未知の生物が出てくる。

そして情け無用に殺そうとしてくる。

「うわぁああああ!!」

僕は思わず悲鳴を上げて足がすくんでしまう。

必死に僕は逃げる。仲間を見捨てて———————。




今、俺はどうすればいいんだろう。

第九話 完。