ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 殺戮時代 チームαと殺戮兵器 オリキャラ募集! ( No.45 )
- 日時: 2010/10/14 22:02
- 名前: ZERO ◆7dc6rjLZUg (ID: A9EK.QpX)
「…!何をする気だ」
冷たい視線で睨みながらバベルは問いかける。
「元々、お前を助けるのに武器はいらなかったっていう事だ」
「お前、俺の事なめてるのか?」
冷たい視線に鋭さが加わった。それでも少しも−の感情を感じない。
「別に攻撃してもいいぜ」
イクスが普通の体勢で余裕に言う。しかし、なめてる様にも見えない。
「雷弾・大砲!!」
イクスは音の速さで進む雷撃を避けた。そして相手の目の前に堂々と立った。
「俺は知っている。お前の体には大切な記憶がたくさん埋まってんだよ!!」
そして、命いっぱいの力であいつの頬を殴った。
———————————————あいつと本気で喧嘩したあの日。
そこには幼きイクスとバベルがいた。
「バ〜べル!駆けっこしよ〜」
「いいよ!僕が合図を出すからね!」
そして二人は位置に着く。
「じゃあ、行くよ〜〜〜〜〜〜!よ〜いドン!!」
バベルは大きな声で合図を送った。
しかし、少しの誤差でイクスはフライングをした。
普通ならしょうがなく見過ごすが、二人はそうも行かなかった。
「イクスがフライングから、僕の勝ち〜!」
「フライングなんかしてないよ!」
「僕はこの目でフライングしたところ見たもん!」
「してないって言ってるじゃん!」
「イクスのば〜か!」
「お前の方が馬鹿だ!」
そしてついには殴り合いになってしまった。
「フフフッ、はははっ!何かくだらなくなっちゃった」
「もう暗いし帰ろう!」
「うん!!!」
それでも喧嘩が終わるとまた絆が深まっているのだ。
俺たちにとって殴り合いは友情の拳だった。
だから、あいつにもその感覚がまだある。
もう一回、いや何度でもあいつは自分に戻れる。俺と拳を交わせば。
あいつの頬には涙が伝っていた。けどあいつに笑顔が戻ってきた。
「イクスのば〜か!!」
「お前の方が馬鹿だろ!!」
「じゃあ、こうだっ!!!」
「いってぇ!やったなぁ!!」
こうして二人は友情の拳を交わした。
「イクス、バベル!…何やってんの?」
ダッシュで追いかけてきたクララは呆れてしまった。
二人は大空の下で横になった。
「何か久しぶりだな!こういうの!」
「俺もすっかり忘れてたよ、後お前には言わなくちゃいけないことがあるな」
「ん?なんだよ??」
「ありがとう、それだけだよっ!」
「お前らしくないなぁ」
やがて、二人は眠ってしまった。
「役に立たないか^^まぁデータも取れたからよし」
あるところである人はその光景を見ていた。
第五話 完。