ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: —殺戮時代— ( No.92 )
- 日時: 2010/11/17 19:32
- 名前: ZERO ◆7dc6rjLZUg (ID: A9EK.QpX)
「ほ〜ら!こっちだよぉ!!早く来いよぉ、雑魚がぁあ!!」
俺はあれからまだ三分しか経っていないのに、
体に疲労が溜まっていて重い。まるで鉛のようだ。
さらに今にも俺は倒れそうだ。いや、体と心は同調してしまった。
ついに俺は倒れてしまった。まだ意識はあるので立ち上がろうとする。
しかし、体はピクリとも動かない。
————————いや体を動かして立つのを拒否しているようだった。
「あぁん?おもしろくねぇなぁ!!…立てよ、雑魚が」
そんな事を言われても俺の体は動かない。
「立てって言ってんだろうがぁ!!!」
あいつは俺のみぞうちに蹴りを咬ます。
——————————もう俺、嫌だよ。
俺はこいつが怖い、こいつが悪魔に見える。
今、死んだって悔いは残らないだろ?
もう俺は死んでしまいたいくらいだよ。
しかし、イクスは信じられないような事を起こした。
イクスが青黒い闇を帯びて爆発した。
「おっと!!!」
ソウルマスターは思わず声を出した。それでもまだ余裕そうな表情だ。
それもつかの間だった。青黒い闇を帯びていたあいつはまるで、
———————————死神のようだった。
「グルァ!!!!」
イクスはもう正気を失っていた。あいつの目は深紅に染まっていた。
「っこいつ!暴走しやがった…、けどいいねぇ!!こんぐらい楽しめなきゃなぁ!!」
むしろ、ソウルマスターは笑っていた。壊れたロボットのように。
「グルァァアアア!!!!」
イクスは狂ったような声でまがまがしい闇に包まれた剣を振る。
それが見事ソウルマスターの右肩にかすった。ただかすっただけだった。
「うあぁぁぁ!!!」
いきなりソウルマスターは叫びだす。苦しそうにして右肩を抑える。
あいつの叫びが止んだ時、表情は一変していた。
「ってめぇ如きの雑魚が調子に乗るなぁぁ!!!」
ソウルマスターは怒り狂っていた。
「別に使う気は無かったが使ってやるよ。邪気怨念!!!」
その掛け声と共に霊魂が集まってくる。その霊魂が一斉に襲い掛かる。
それをイクスは喰らってしまった。
「ぎぃあぁあぁあ!!!」
イクスはただ叫んでいた。もがき苦しんでいた。
やがて、イクスは気絶してしまった。
「まぁ、あの実験体よりはやるか…」
その言葉だけ残してソウルマスターは行ってしまった。