ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 音符的スタッカート! ( No.2 )
- 日時: 2011/07/26 19:55
- 名前: ささめ ◆rOs2KSq2QU (ID: wzYqlfBg)
硬いパイプ椅子の上で四肢を放り出したまま、自嘲的な笑いを零す。ついでに茶色い汗も零れた。……あ、どーも。体育祭帰りの高校3年生の女子ですぞ、ほほほ。ちなみに未だシャワー未使用。土の中から帰って来たばっかりだから新鮮味溢れてるよ。
口の中がじゃりじゃりする。ごーごーとエアコン様が唸るのもそのままに、9月の空を見上げた。……あ、微妙に窓開いてる。けど気にせず、母が精神科の病院の電話番号を急いで調べそうな程の大声を張り上げた。
「ふふはぁ、ご覧の通り小説家ですぞ!」
だが仮である。小説家に年齢なんて関係あんのかこのヤローと夏目漱石を縛り上げそうな齢の奴ですぞ私は! ふんっだ、小説家に見えないと言われても、本当に(自分で小説家と称えているつまり自称ってことは)そうなんだから仕方ないじゃんかー。
…………まぁ、それが他人に評価されてるのかと言えば、そうじゃないのですが。
「きゅーうぎゅー……何であの作品なのさー……ちっくしょっはっくしょんっ」
あまりの憎しみに、罵りだか風邪だかわかんないようなくしゃみをしてしまったわ。全く、アタイは花も恥らう乙女だと言うのに! ちなみに、花が私を見ていることに気付いて恥らうという意味である。百科事典には載ってないである。
というか、今まで気付かない振りしてたけど……体だるい、頭痛がする。クエスチョン、それは何でですか? アンサー、貴方とは違うんです。ばっきゃろーただの練習疲れだよー!
体育祭の練習疲れやら、受賞を逃してしまったことへの絶望やらが交じり合い、私をイライラの極限値へと立たせた。そんな時は、気が狂ってんのかと思われるぐらい、叫ぶのがベストだ!
「私がくしゃみするぐらいなんだから、評価されろやー!」
とりあえず、理不尽な脅迫をしてみる。………………あ、牛乳飲みたい。そんな欲望を思い、ふと気付く。脳内で会話を繰り広げてたはずなのに、冷静な自分がそこにいたことに。
私はあんまり、傷ついてないのかもね。なーんて、ね!