ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: Io sono speciale.※オリキャラ募集中※ ( No.26 )
日時: 2010/10/17 16:16
名前: 虎紺 (ID: JuyJRz6j)



あgるために短編を。本編と一切関係ねえ・・・





午後七時、僕は椅子に座る。
向かいに見えるのは、黒くて柔らかそうな髪をしたあの子。

「ん、ひさしぶり。元気だった?」

僕が少しわざとらしい決まり文句を言うと、あの子は何がおかしいのかくすくすと声を漏らす。

「うん・・・アナタも全然変わってないね。
  あーでも、最近嫌な事あったな・・・ほんっと、アイツ感情あんのかって感じ!」

おそらく学校か何かであった「嫌な事」というのを彼女は話し出す。
内容はいたって薄っぺらく、弱った猫を彼女が友達の何人かと学校で餌をやっていたら、
校長がそれを見つけて何処かへ捨てた、というような話。
本当は興味などないが、彼女に気を使って合わせる。

「えー・・・ほんっとあり得ないねソイツ。死ねって感じじゃん」

こういうチャライ感じの話し言葉を彼女は好む。

「うん!そう思うよねー!?ほんっと、最近皆感情持ってるー?とか思っちゃう!」

「ふふ。そうだね、でも———ううん、何でもない」

「えー、言ってよぉ!気になるじゃん!」


機会を通して喋っている僕らに、そんな事を言う権利はあるのかい?


「ほんっと、なんでもないんだってば」