‐第一章‐ 現実でりーと「お母さんは?」「いないの」少し間が開いて返事が返ってきた。「殺された」聞いてもいないことを口にした。聞きたくなかったのに。「そうなんだ」特に反応はしない。彼女もうんと呟いて、それから何もいわなかった。知っているから。彼女に親がいないことも。親が殺されたことも。目の前で見てたから。特に意味はない。