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Re: 生きたいあーちゃんと逝きたいあーくん ( No.6 )
日時: 2011/04/25 15:12
名前: 出雲 (ID: luklZ16E)
参照: 第一章「現実でりーと」→第一話「でりーと済1」

     一話 でりーと済


「うぎぎぎぎぎぎ」
耳に響く雑音、誰の声かな?と周りを見渡す僕。
そして気付いた、声の主はお前か。

「僕かよ」
無意識。
早朝…でもない7時30分。あ、今31分になった。
目覚めは最悪だった、久しぶりの夢に魘されて、起きてみたら周りがコンクリートで固められていた。

後者のは意味は無い。
完全なるフィクションである。

『あず、大丈夫か』
自分自身、いやいない誰かに諸注意〈2〉を申し上げようとした僕を呼ぶ大人の方。

「何もおきてませんのでご心配なさらず」
『あず』と呼ばれた僕の言葉に大人の方、しかめっ面である。

大人の方、もとい『いーさん』
僕の同棲相手。
同棲って一緒に住むことを言うんだぞ、別に間違った使い方はしてない、特に意味は無かったけど。

『おきてないなら朝っぱらから騒ぐなバカヤロウ』
本気じゃない言葉を僕に言ういーさん。
最後の方心こもり過ぎてる、顔に出過ぎてますよ。

「騒いでましたか、それはご迷惑おかけしました。以後気をつけます」
いーさんはいつものことに慣れてか慣れてないか分からないけど渋々頷く。

うん、100点。

『…』

「僕、なんか言ってました?」
『奇声、虫の声みたいな鳴き声みたいな感じ。』

「あ、そうですか。それはそれは懐かしい、2ヵ月ぶりですね」
いーさんと同棲し始めたのは一年前から。

親戚ならしいけど、一度も会ったことはなかった。
何でこんな僕を引き取ってくれたのかもいまだ不明、時間があったら聞いてみたいものだけど。


そんな時間なかったりする。

「ありゃ、もうこんな時間ですね」
時計を見て僕はやっとベッドから腰を下ろした。

現在7時40分。
学校の登校時間規則は8時15分らしい、意味は無い。
遅刻者の方が多いもんだから困ったもんだ。

『今なら急げば間に合うだろ』
いーさん、言う。
「いえ、無理ですよ、学校まで何分かかると思ってるんですか」
反論する、行く気が無いだけだけど。

『お前行く気ないだけだろーが』
図星です。


「急いでも途中でばてますから、僕文系なんで」
インドア。
アウトドアの生活を始めたのはここ最近なんだから、それはまぁしょうがない。





言葉の意味?
特にないよ。