ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 青い、ちっぽけ、ボンクラ。 不安定な僕等 ( No.12 )
- 日時: 2010/10/01 22:53
- 名前: 夜深 ◆2C0BmKQq3I (ID: a6i4.RaK)
第九幕「一緒、遺書。」
××××さんへ
アタシは夢を捨てました。
未来なんかアタシにはどうせ無いんです。
勉強はかったるいし、
**くんはアタシに目もくれないし、
体育の時間、ボールを思い切りぶつけられるし、
先公にはどなりちらされるし。
知らないって。アタシがあんたに何かしたわけ?
いきなり親がナイフ持って、アタシにこう言うの。
「お前なんていらない」
って。
そう言った瞬間、アタシの指に突きつけて
狂ったみたいに「いらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらない
お前なんか、いらないッ」
って。
鬱陶しいにも程があるよね、これ。
でもアタシ、泣かなかったよ。
そんな風に言われるのが悔しかったし、指切られて痛かったけど。
恥の多い人生を送ってきました。
っていうのは太宰さんのパクリの文句で、
私の場合は。
未来の無い人生を送ってきました。
これが正しい。
アタシなんか、どうせいらないもん。誰がアタシなんか産んだのよ、馬鹿野郎!
じゃ、さよなら。もう会うことはないでしょう。
■■▲▲より
これで
アタシの人生は終わった。
かと思われた。
でも。 そのあと、一通の手紙が届いた。
■■▲▲ちゃんへ
死なないでください。私にはあなたが必要です。
初めて一緒にお弁当を食べたとき、にきびだらけで自分を嫌がっていた私に
「××っちの顔って、めちゃ整ってるやん」
って言ってくれたとき。
私の心のなかに大きな花が咲きました。
あのときはありがとうございました。
死なないで。
今までは嫌だったかもだけど、
これからは。
力不足かもしれないけれど、私がそばにいます。
だから生きて下さい。一生懸命生きて下さい。
冷たいこの地球で、あなたは私に笑いかけたように、あなたはあたたかい風を吹かせて下さい。
お願いします。
××××より
それから。アタシは一生懸命生きた。
ありがとね、××さん。
アタシ、あなたのこと大好き。
本当に、ありがとう。