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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 青い、ちっぽけ、ボンクラ。 不安定な僕等 ( No.4 )
- 日時: 2010/09/19 10:26
- 名前: 夜深 ◆2C0BmKQq3I (ID: a6i4.RaK)
第三幕「詩々涙涙。」
あたし、詩を書いたんだ。
君への長い長い詩。
「春風を吸い込んで 舞い上がる桜に見惚れた春に
私は君と出会いました
夏空を見上げて 立ち込めた海風が心を締め付けられる
そんなとき 私は君のことが好きだと確信しました
秋の夕暮れ時には寂しくなって泣きました
私は君を見たいのです 私は君の声が聴きたいのです
雪に埋もれて 愛を描いた隙間に
私のこころを優しく撫でたのは君の手でした
ずっと好きなことを言えず 時には嘘を吐いていました
今まで言えずにごめんなさい
ぐずぐずしている間に もう春風が窓をくすぐっています
気付くのが遅すぎたのでしょうか ごめんね」
永久に続く思いを綴った詩だから
どうせ届かないし 届けられないんだ
そう思えば 自然に溢れてくる涙が
私の君への気持ちを一層ふくらませた。
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