ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 青い、ちっぽけ、ボンクラ。 不安定な僕等 ( No.5 )
日時: 2010/09/21 20:13
名前: 夜深 ◆2C0BmKQq3I (ID: a6i4.RaK)

第四幕「憎いほど。」

憎いほど君が好きだ。
死にたいくらい、殺したいくらい君が好きだ。

相手のことを殺したいくらい愛してるだなんて、狂ってるかな
でもほんとに好きなんだ
私は
月の下で夢を見る

君の家の窓を開けて 君を見守る私。
私が君の寝息が聞こえるくらいに君に近づくと、君は少しだけ頭を動かす。
それに驚いた私はつい、部屋の電気のボタンを押してしまう。

そこで夢はおわり。

君の家に侵入するなんてそんな怖いことはしないけど、君にもっともっと、近づきたい
・・・そんな気持ちは心のどこかにあった。

星が光る、空。
「綺麗だなぁ」ってひとりごと言って
君の携帯に連絡をする。

「ねえ、空見てる?」なんてね。

ほんとは君の携帯番号も、家も、君の名前も、私は知らない。
・・・どうしようかな、さっきの夢が正夢になっちゃったら。