ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 青い、ちっぽけ、ボンクラ。 不安定な僕等 ( No.7 )
日時: 2010/09/22 22:18
名前: 夜深 ◆2C0BmKQq3I (ID: a6i4.RaK)

第六幕「BADEND...AND?」

あたしは夢のなか
突き落とされた。誰かに。

あたしは泣いていた
幼いあたしは泣いていた
強さなんか知らずに。
誰よりも一番になりたかった運動会の徒競走。

あたしはこけた 
どうしよう、どうしようこけちゃった。
膝から流れ出た赤い液は砂粒と一緒にこころへ流れていった。
痛いよ、痛いよ。
だからあたしは泣いた。

これが最悪の寸劇。

あたしは夢のなか
頭を撫でてもらえた。君に。

あたしは泣いていた
今のあたしは泣いていた
弱さなんか振り捨てて。
誰よりも君のことを想っていた秋の夜長。

あたしは空を見た 
どうしよう、どうしよう泣いちゃった。
瞳から流れ出た透明の粒は星屑と一緒に夜空へ流れていった。
かなしいよ、せつないよ。
だからあたしは泣いた。

これが最悪の寸劇。

でもね。
明日からは変わる。
残酷な朝日を浴びて、あたしは変わる。絶対に。