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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ツギハギセカイ〜合作小説〜 第1話更新開始 ( No.13 )
- 日時: 2010/09/21 20:31
- 名前: いちsの代理流星 ◆vcRbhehpKE (ID: Da9K.gCv)
- 参照: でしゃばった真似スイマセン。
戦いの中で、俺は1人、思いをはせる。
ここじゃない場所では、今も大勢の人が平和な暮らしを送っているはずだ。
俺も、つい最近までは平和な世界に暮らしていた。
この、生き残りをかけた戦い「SURVIVAL GAME」に巻き込まれるまでは。
約300人があつまり、 壮絶な死闘を繰り広げた結果、今この地に立っているのは、わずかに64人。
そして、ほどなくしてこの64人が30人になる。
もちろん、そのときに俺が生きているという保証などない。
だから、考えないようにしても、どうしても考えてしまう。
どうして、俺がこんな目に—
これが、夢だったらいいのに、何度も考えた。
だが実際、俺は何度も殺されかけ、実際に1度死んだ。
それでも、願わずにはいられないのだ。
これが夢だったらいいのにと。
「………くだらないな」
1人、寂しくつぶやき立ち上がる。
今は、感傷に浸っている時ではない。
少しでも多くの情報をかき集め、仲間と共にこの下^−無の主催者を叩き潰し、ここから生きて出る。
それだけを、考えればいい。
「…よし」
俺は、再び歩きだ—そうとした時。
世界が歪んだ。
まずおかしいと思ったのは、空。
いつのまにか、大きな黒い穴ができている。
ブラックホールは、あんな形だろうか。
場違いなことを考えていると、今度は地面にも異変が起きた。
—グニャグニャに曲がっている。
これは、どういうことなんだ…!?
そして、ついに俺にも異変がおきはじめる。
「……!?」
ゆっくりと、体が宙に浮いていく。
大きな黒い穴に向かって。
吸い込まれる?
そう考えた瞬間、吸い込まれる速度が速くなった。
「…うわああああああああああああ!!!」
黒い穴に吸い込まれる瞬間、俺は意識を失った。
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