ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ツギハギセカイ〜合作小説〜      ( No.36 )
日時: 2010/11/13 22:14
名前: 黎龍 ◆YYYYYYYYYY (ID: dBCG1FA1)
参照: http://plaza.rakuten.co.jp/k2naduki0623/diary/201010300000/

ダダダダダダダダ...


静寂をぶち壊す、ただなり続ける銃弾の発射音。

その乾いた音は、血を流して倒れた兵士達の亡骸を嘲笑うかの様に、ただ鳴り続ける。


「…死んだか?」

兵士は、相手の兵士の容姿を伺い 銃を下にへと下ろす。

相手の様子を伺って、約20秒経つ。
死んだ、と思っても良いだろう。
そうして、足を前へと動かしたその直前——————


ジャキッ!!


目の前には、血を流しながらも精一杯銃を向ける兵士の姿があった。
どうやら、俺が撃った銃弾がヒットしたのだろう。
もうすぐ死ぬ 放っておいても死ぬ。
その兵士の姿を見据えて、俺は前へと進んだ


「悪いが、相手してる暇なんて無いんでな 瓦礫とイチャついてろ。」

そう捨て台詞を吐き捨て、俺は血だらけの兵士の前に進んだ。




歩き続けて3分 誰の姿も見えない。

見えるのは、粉々になった瓦礫ばかり。

風が、俺の背中をゆっくりと押す。

その風に俺は素直に答え、前へと進んだ