ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ツギハギセカイ〜合作小説〜 ( No.38 )
- 日時: 2010/11/14 18:59
- 名前: ZERO ◆7dc6rjLZUg (ID: A9EK.QpX)
そこは色々な花が咲いている平原だった。
「夢の楽園なの…?なんか現実離れしてるし」
「……これが現実だと思うか?」
「それはまずないわね」
バベルの疑問をイクスとクララがあっさり打ち砕く。
「…おっ、あれってなんかの建物じゃないか?」
イクスが指をさした先には大きな城が建っているのが遠くに見えた。
「よっし!あれ目指して走ろうぜ!!」
バベルは張り切って準備体操をしている。
「べ、別に走らなくたって…」
「よーいドン!!!」
クララの意見を聞き流して勝手に走り出す。
イクスもそれに続けバベルを抜かそうと走る。
「まったくしょうがないわね…」
クララは平原に氷の道を作って滑っていく。
そして、夜になってしまった。それでもなんとか城下町に着くことができた。
思わず三人はほっとして腰をおろしてしまった。
よほど長い道のりだったのだろう。しかしすぐに立ち上がった。
「………今気づいたんだけど、ここってRPGってやつの世界か?」
イクスはそう疑問を浮かばせる。だって、殺戮時代にゲームは存在しないので^^;
「おそらくそうだろ」
バベルは冷静にイクスに言った。クララは間を取って言った。
「ねぇ、まず宿屋行かない?」
「賛成!!!」
二人は相当疲れてたので、大賛成するのもおかしくないだろう。
5分程歩くと宿屋に着いた。それも此処の宿屋はとても大きかった。
「へ〜、ここがかの有名な宿屋かぁ」
イクスは思わず声を出して感心してしまった。
「ほらさっさと入るわよ」
クララの言葉につられて宿屋に入っていく。
そして、スタッフの方に案内されて部屋に入った。
「……じゃあ、私はお風呂に入ってくる」
クララは無愛想な感じで部屋から出て行く。
「イクス、じゃあ俺達も行こうぜ」
「あぁ………」
そして入浴場に十分も経たぬうちに着いた。
さっさと服を脱いで浴場に行く。髪と体を洗って豪快な露天風呂につかる。
露天風呂で和んでいると美女がいた!?
イクスはめっちゃ顔を赤くする。バベルは入り口のほうを見た。
やはり混浴と書いてある札が下げてあった。
「あら、ここって混浴なの?」
そこには体を洗い終わってタオルを身を包むクララがいた。
しかしイクスは顔色変えずに無反応だった。
「私には無反応ってどういうことですか?★」
クララは確実に怒っていて、イクスをお湯の中で殴りまくる。
そしてやがて露天風呂は赤へと染まっていったw
「う〜、酷い目にあった……」
バベルに傷口を消毒してもらいながら、イクスは呟く。
「自業自得よ、自業自得!!」
クララはまだ怒っている。やがて就寝の時間が来た。
三人は少しも立たぬうちにぐっすり寝てしまった。
こうして長い長い一日は終わりを告げた。